戦士の逸品
大都会、東京。
今日の天候は雨。風も強い。
しかし男は負けない。
昨日までTシャツに半ズボンでぼけっと街を歩いていたが、今日の俺は違った。
まず、上は米軍のパーカー。
説明しよう。
この上着には、外側からの雨や風の侵入を防ぐのに内側からの蒸気はきちんと逃がすという素晴らしい性質を持つ、ゴアテックスという素材が使われている。
保温力も見た目以上で、中にそれほど着込まずとも真冬のアウターとしてしっかり機能してくれるほどだ。
その温かさ故、これで雨に濡れなくて済むぜ!と余裕かましていた今日の俺の身体は、結局自らの汗でビショビショに濡れたのである。
次にパンツ。リーバイスの501。
説明しよう。
洗いたてで目の詰まったデニムは、こんな天気の日にもやっぱり心強い。
初めて501に足を通したのは中学生の時。
近所のジーパン屋さんで試着して、前開きがボタンってなんて面倒くさいんだ!とボタンをちこちこ一個ずつ外して脱ごうとしていた中坊の俺。
見かねた店員のお兄さんが「あ〜違う違う、それね、こーやんのよ。」とウエスト部分をつかんで上から一気にバババッ!とボタンを外してみせてくれた。
その鮮やかな手さばきが忘れられず、以来、ジーンズはずっとバババッ!な俺である。
そして足元はダナー社のブーツ。
説明しよう。
この靴にもゴアテックスは使用されている。そのため雨天用の履き物として最適で、梅雨の時季にも活躍してくれるのだ。
今夏のとある雨の日、暑かったのでスニーカー用の短〜いソックスに合わせて履いたら見事に靴ズレを起こし、左右両くるぶしの所に焼き印のようなマークが付いてしまった。
それを見つけた2歳くらいのハーフの子に「OOOuch!!!」と指をさされた36歳なのである。
これら質実剛健な『鎧』を身にまとった今日の俺は、いざ悪天候のアスファルトジャングルへと戦いを挑んだ。
『鎧』が守ってくれているとはいえ、予想以上の風と雨。
傘のふちからは滝のように雨水がしたたり、緊張のせいかベビーカーを押す手にも力が入る。
妻に「大丈夫っ?」と頻繁に声かけもする優しい俺。
しかし、やはり体力の消耗が激しい。
こんなとき、戦士ならばどのようにスピーディーな回復をはかるべきか? 考えろ、俺!
すぐにエネルギーへと変わるもの。
、、、、そうか!『糖分』だ!
そうして下された戦士の決断は?!
こんなん出ましたけど〜 ♪